どこにでも当てはまる文
「あなたは他人に認められたいと思う一方、自分には厳しいところがあります」。こういう文を読むと、ほとんどの人が自分の話だと感じます。多くの人にある程度当てはまるからです。占いや性格の結果は、こうした文で埋められているため、どんな結果を受け取っても当たっているように読めます。
誰にでも当てはまる文を個人に渡すと、自分の話として読まれます。この現象の仕組み。
「あなたは他人に認められたいと思う一方、自分には厳しいところがあります」。こういう文を読むと、ほとんどの人が自分の話だと感じます。多くの人にある程度当てはまるからです。占いや性格の結果は、こうした文で埋められているため、どんな結果を受け取っても当たっているように読めます。
同じ文でも「あなたのためだけに分析した結果」と言われると、ずっとよく当たっていると感じます。生年月日や名前を入力させる過程があると効果は大きくなります。実際には入力した値に関係なく同じ文が出るとしても、個人向けの手順を経たと信じるだけで結果はより正確に感じられます。
結果の文はおおむね良いほうに書かれています。人は自分についての肯定的な記述のほうを受け入れやすいからです。「頑固で人の話を聞かない」より「自分の考えがはっきりしている」のほうがずっと当たっていると感じますが、この二つは同じ傾向を別の書き方にしたものです。
結果に10の文があれば、そのうち当たった3つが記憶に残り、残りは流れていきます。この選択的な記憶のため、時間がたつほど「あのテストは本当によく当たった」という印象だけが残ります。予言や占いも同じやり方で的中率がふくらみます。
この仕組みを知ったからといって、占いやテストがつまらなくなるわけではありません。むしろどの文がなぜよく当たるように感じるのかが見えると、別の楽しみ方ができます。問題は楽しむことではなく、重要な決定の根拠に使うことです。結果が自分について語ったのではなく、自分がその文に自分を当てはめたのだ、という点だけ覚えておけば十分です。
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